2024年10月30日、スマートフォン向けポケモンカードゲーム『Pokémon Trading Card Game Pocket』(通称『ポケポケ』)がスタートしました。アプリ上でポケモンカードを集めて、デッキを構築し、バトルするアプリです。筆者もかなりハマっています。(2025/01/03 現在 レベル30)
これからポケポケを始める方向けに、始めたての頃にやったほうが良いこと、ヘビープレイヤーの中では定石となっているデッキ構築のパターン等について解説します。
ポケポケの基本
アプリの基本
- 無料で1日に開封できるパックは2つまで。時間が立つことで待ち時間のゲージ溜まっていき、満タンになると1パック引けるようになる。
- アイテム「パック砂時計」を使うことで待ち時間を短縮できる。
- ゲットチャレンジには、他のプレイヤーが開封したパックがランダムで表示されていて、チャレンジパワーを使うことで1/5の確率で欲しいカードがもらえるチャレンジに挑戦できる。
- チャレンジパワーは、チャレンジ砂時計を使うことで待ち時間を短縮できる。
デッキ構築の基本
- 20枚で1デッキを作る
→20枚を超える or 20枚未満のデッキは使えません。 - 同じ名前のカードは2枚まで
- 同じポケモンでもexは別扱いになります。(例:リザードンとリザードンexは、それぞれ2枚ずつ、計4枚入れられます。)
- 同じ名前で、使える技や体力が違うポケモンが存在しますが、それらは同じ名前のカードとして扱われます。
- 発生するエネルギーは1〜3種類を自分で選べる
バトルの基本
- バトルは、ターン制で、最初のコイントスで先攻or後攻が決まり、交代で行動していく。
- 先攻は最初のターンでは、エネルギーが発生しないため、エネルギー量的には不利。その代わり相手より1ターン早く進化できる。
- 後攻は最初のターンで、エネルギーが発生するため、エネルギー量的には有利。その代わり、進化が1ターン遅くなる。
- 最初に山札から5枚のカードを引き、その中から「たねポケモン」を1体以上場に出す。
- 自分の場には、バトル場に1体、 ベンチに3体までポケモンを出すことができる。
- 自分のターンになったら、山札から1枚カードを引き、手札に加える。
- 自分のターンにできること
- 発生したエネルギーを自分の場のポケモンにつける
- 「グッズ」カードを使う ※1ターンに何枚でも使える
- 「サポート」カードを使う ※1ターン1枚のみ
- 「たねポケモン」を場に出す
- 前のターンまでに場に出していたポケモンを進化させる
- バトル場に出ているポケモンをベンチと交代させる(逃げる)
- 場に出ているポケモンの「特性」を使う ※ポケモンによってバトル場でしか使えないもの、ベンチでも使えるものもがある
- バトル場に出ているポケモンの「技」を使う ※技を使うと、そのターンは終了する
- 技を使わずに、ターンを終了することもできる
- ポケモンの技を受けたポケモンはHP(体力)が減っていき、HPがゼロになると「気絶」状態になる。
- 相手のポケモンを気絶させることでポイントを獲得できる。通常のポケモンならば1ポイント、exポケモンの場合は2ポイント となり、先に合計3ポイントを獲得した方が勝利となる。
始めたての頃の過ごし方
一番最初に開封するパックでは、確定で出るexカードが決まっている
一番最初に開封できるパックでは、下記exカードが確定で出るようになっています。
- ピカチュウパック → ウインディex
- リザードンパック → ナッシーex
- ミュウツーパック → ガラガラex
どれも環境でよく使われている人気のカードですので、どれを選んでも間違いありません。ただ、後述もしますが、本格的にデッキを構築するう上では同じカードを2枚ずつデッキに入れることが必要になります。そのためには、ある程度の回数同じパックを開け続けることが必要となるので、今後何度も開けたい思えるパックを選ぶのが良いと思います。
当然ながら、パックの名前になっている3体のポケモンのexカードもそのパックに入っている(例:ピカチュウパックには、ピカチュウexが入っている)ので、それも踏まえて好きなパックを選ぶと良いと思います。筆者はミュウツーexを早く使いたかったので、ミュウツーパックを選びました。
exポケモンがどんな技を使えるのか?どんなデッキが組めるのか? を知ってから選びたい!という方は、以下のような攻略サイトで各カードの内容やおすすめデッキが紹介されているので、そちらも参考にすると良いと思います。
序盤はとにかくパックを開けまくる!
ポケポケの醍醐味は、何と言ってもバトルです。自分の作ったデッキでバトルするのが何より楽しいと思います。そのためには自分のデッキを作る必要があり、他のプレイヤーと戦えるレベルのデッキを作るにはそれなりのカードを集める必要があります。そのため序盤はとにかくパックを開けまくることが必要です。
ここで重要なのが、パックの開封時間を短縮してくれる「パック砂時計」です。序盤はこの「パック砂時計」がとても集まりやすくなっているため、どんどん稼いでパックを開けていくと良いです。
パック砂時計がもらえるイベント
- バトルの「ひとりで」で、各バトルに勝利すると初回時にパック砂時計がもらえます。バトルの練習にもなるので、どんどん挑戦していくと良いです。
- 経験値がたまってレベルアップするとパック砂時計がもらえます。経験値はパック開封、バトルの勝利によってもらえるので、「ひとりで」のバトルを繰り返し→パック開封を繰り返す→レベルアップしてパック砂時計がもらえる→新たなパックを開けることで更に経験値がたまる という流れになるので、かなりたまります。
- ミッションをクリアしたことによる報酬でもパック砂時計をもらえます。ミッションの内容は、アプリにログインする、パックを◯回開封する といった簡単なものも多いので、
ミッションの画面には、ホーム画面の右下のアイコンから入れます。達成したミッションがあるときはアイコンの見た目が変わっているので、見つけたらチェックしましょう。
バトルの「ひとりで」でイベント戦をする
定期的に、〇〇ドロップイベント が開催されています。ここで手に入るプロモカードパックは、ここでしか手に入らないカードが封入されていて、かつデッキに入れれば活躍できるカードが多いです。勝利することで経験値もたまるので、どんどんやった方が良いです。エキスパートレベルになると結構強いですが、相手のデッキの内容を覚えてしまって、弱点をつけるデッキで挑めば簡単に勝てると思います。欲しいカードがあれば2枚獲得できるまで繰り返しやると良いでしょう。
バトルの「だれかと」で対人戦の練習をする
「ひとりで」のバトルをやりつつ、「だれかと」のバトルもやって経験を積んで行くのが良いです。「ひとりで」のコンピュータ相手だと時々変な行動をして簡単に勝ててしまうこともしばしばあるのですが、対人だとそう簡単には行かないので、やはり実践力を鍛えるには対人戦が一番です。
バトル前の設定で、「初心者」か「カードプレイヤー」が選べます。(カードプレイヤーは中・上級者向け)ここで選んだ方に応じて自分と同じレベルくらいの相手とマッチングするようになっているので、最初の頃は初心者を選ぶと良いです。
自分の作りたいデッキのイメージを作っていく
対人戦を繰り返すことで、色々な発見があります。
- 自分のデッキの弱点
- 相手が使っているデッキの良いところ
- 「この構成のデッキよくあたるな?」と多くのプレイヤーが使っているデッキがわかる(いわゆる環境デッキ)
これらの発見を元に、自分が作りたいデッキのイメージを固めていき、デッキ完成に向けて必要なカードを狙って集めていきます。
ゲットチャレンジをこまめに覗いて、欲しいカードがあればチャレンジする
ゲットチャレンジでは、どこかの誰かが開封したパックの中身5枚が表示されていて、好きなものを選んで1/5の確率でゲットできます。自分の作りたいデッキのイメージができて、欲しいカードが決まったら、こまめに覗いてみて下さい。欲しいカードがあれば、1/5の確率で挑戦です。
普通にパックを開けて行く中で目当てのカードを当てるのはかなり確率が低いですが、ゲットチャレンジで見つかりさえすれば1/5という確率がかなり高いと思います。チャレンジするにはパワーが必要なので、序盤でまだ作りたいデッキが決まっていない段階ではあまり気にせず、チャレンジ砂時計を温存しておいた方が良いと思います。
デッキ構築のポイント
デッキを作る上でのポイントを紹介します。
モンスターボールx2 と 博士の研究x2 はマストで入れる
これは定石で、9割以上のデッキがこの4枚が入っている感触です。ポケポケは20枚でデッキを作りますが、バトルのテンポが結構早く、いかに早く自分の作りたい盤面を作るか が肝になります。モンスターボールは、たねポケモンを確定で引ける、博士の研究は山札から2枚引ける ので、手札のカードを揃えるのを加速できます。(デッキ圧縮効果)
同じポケモンのカードは2枚ずつ入れる
これも定石です。上述の通り、バトルではいかに早く自分の作りたい盤面を作るか が肝になるので、欲しいポケモンは早く手札にやってくるようにすべきです。同じポケモンのカードを2枚ずつ入れることで揃いやすくなります。
たねポケモンは多くて5枚までがオススメ シナジーを意識して組み合わせる
たねポケモンが多くなるほど、手札にポケモンが入ってくる可能性は高くなりますが、たねポケモンの種類が増えると「一番来てほしいカードが全然来ない…」という事態が起きやすくなっていきます。サポートカードのモンスターボールを使った場合も、たねポケモンが多いと欲しいポケモンが出にくくなります。
ほしいポケモンが揃わないと、イメージしていたバトルができず、勝率も安定しません。そのため、たねポケモンは4~5枚(2枚ずつ同じカードを入れるので、2~3種類)がおすすめです。主力のポケモンを2枚(同じカード)+サポート役を2枚(同じカード)+状況に応じてサポート役をもう1枚 というイメージです。
スピーダー、サカキ、ナツメ は1~2枚は入れたい
これらはどんなデッキにも合わせられる優秀なカードです。
スピーダー
逃げエネ(逃げるために消費するエネルギー)を-1する。エネルギーを無駄にせず、理想の盤面を作りやすくなる。
サカキ
自分のポケモンが使う技の威力を+10する。あと10あれば倒せるのに!という瞬間は結構多いです。
ナツメ
相手のバトルポケモンをベンチと強制的に入れ替える。(ベンチポケモンが複数いる場合、入れ替えるポケモンは相手が選ぶ)
こちらのバトル場のポケモンが威力80の技を使える状態だったとして、相手のベンチが体力80以下のポケモンしかいなかった場合、ナツメがあれば確定で倒すことできます。この1体を倒せば勝利が決まる という時の決めての1枚として、非常によく使われます。
どんな盤面にしたいか?どんな戦い方をしたいか?によってサポートカードを選ぶ
他にもサポートカードは魅力的なものが多いので、自分のデッキに合わせて決めると良いです。以下が考え方の例です。
- 逃げエネが重たい(2~4個)ポケモンが多い → リーフ
- エースとなる1体でできるだけ耐久して戦いたい → きずぐすり、グリーン、(草タイプなら)エリカ
- キュウコン、ギャロップ、ブーバーを使いたい → カツラ
各タイプのデッキにおける、エネ加速要員を知る
通常、毎ターン付与できるエネルギーは、エネルギーゾーンから自然発生する1個のみですが、エネルギーを追加で増やせるカードが存在します。(通称、エネ加速)使えるエネルギーが増えると、通常より早く技を使うことができるようになるので、1ターンの差が命取りになるバトルでは、非常に強力です。
エネ加速できるカードの種類は、現状まだ多くないので、早めに覚えてしまうことをオススメします。覚えておくことで、相手が場に出してきたポケモンを見て相手の戦略が読めるようになるので、対策を立てやすくなります。(例:エネ加速要員のポケモンを早めに攻撃して倒す、エネ加速の対象となるポケモンを早めに倒す)
雷タイプ
- レアコイル:特性によって毎ターン、エネルギーを追加できる
そうしてためたエネルギーをマチスでライチュウなどに付け替えて攻撃するコンボが強力。
草タイプ
- ドレディア:技を使うとベンチポケモンにエネルギーを+1できる
序盤はドレディアで戦いながら、ベンチでフシギバナを育てる戦法が有名 - ジャローダ:特性により、 場に出ているだけで草タイプのポケモンについている草エネルギー1個が草エネルギー2個分としてはたらく
ジャローダ完成後、セレビィでコイントスをしまくるコンボが強力
超タイプ
- サーナイト:特性により、バトル場の超タイプポケモンにエネルギーを+1できる
ミュウツーexで、高火力のサイコドライブを毎ターン連続で撃ちまくるコンボが強力
炎タイプ
- ファイヤーex:技を使うことで、コインを3枚投げ、表の数だけベンチの炎タイプポケモンにエネルギーを自由につけられる
初手でファイヤーexを出し、可能な限り、れっかのまいを繰り返すことで、ベンチにいるウインディやリザードン等をエネ加速させる戦法が定番
水タイプ
- カスミ:コインを表が出るまで投げて、表の数だけエネルギーを水タイプのポケモンにつける。
フリーザーex、カメックス、ギャラドス といった技のエネルギーが重たいポケモンのエネ加速に使われる
※ただ、コイントス1回目で裏が出る(エネ加速失敗)確率が高い気がします。。(体感では7割が1回目で裏、2割が2回目で裏)運営のシステムで調整されている?
闘タイプ
- タケシ(ゴローニャ、イワーク限定):対象のポケモンにエネルギーを確定で1個付与できる
2025年1月5日 現在の環境では、ゴローニャが非常に強く、タケシでエネ加速されています。
悪タイプ、鋼タイプ、無色タイプ
2025年1月5日 現在の環境では、これらのタイプでエネ加速できるカードは存在していません。
〇〇を手札に戻す 系のカードの存在を知る
バトル場に出ている〇〇を手札に戻す というカードが存在します。対象のポケモンを序盤の壁役としてバトルバに出しておき、HPが減ったところで手札に戻す→再度、場に出す とすることで、実質HPを全回復することができます。これらのポケモンを相手にしたときは、中途半端にダメージを与えても手札に戻されて無駄になってしまうので、戦い方を考えましょう。(例:高火力の技で一撃で仕留める、そのポケモンは無視して、他のポケモンを攻撃する など)
- バトル場の「ベトベトン」、「マタドガス」を手札に戻す → キョウ
- バトル場の「ミュウex」を手札に戻す → かけだし調査員
まとめ
ポケポケ初心者の方向けに、序盤の過ごし方や、デッキ構築のポイントなどを解説しました。ポケポケは自分で作ったデッキでバトルに勝てたときが最高に楽しいので、この記事を読んでくれた方が脱初心者の速度を加速させてくれたら嬉しいです。
後日、別記事では、私の使っているおすすめデッキの紹介などもしていきたいと思います。
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